はじめに
S9お疲れさまでした。今期はX(旧Twitter、以下めんどいのでTwitterと表記)もいろいろ物議を醸していましたが、この記事で自分なりの考えを示そうと思います。よろしくお願いします。
構築全容(レンタルチーム)
最高・最終成績
最高↓
最終↓
コンセプト
・ディンカイサーフパオカミウーラをメタる(この並びに対し勝率8割くらいを目指す)
・怯みや追加効果による運負けをできる限り減らす
・一撃技の試行回数を稼がせない(こちらが低速ポケモンを使っているとしても、許すのは最高2回まで。それ以上稼がせたらこちらが悪い)
構築経緯
まずS8で戦った自分の体感と上位の構築記事の情報を摺り合わせて構築を組もうと考えた。
S8で使った構築↓ 最終R1807ぐらいです
この構築を使ってみた結果、以下のことがわかりました。
・瞑想カミはある程度積むことができればカイリューサーフゴーを破壊できる性能を持っている
・水ウーラオスやハバタクカミのどちらかで相手のポケモンにテラスタルを切らせて、どちらかのポケモンを通していくのが戦いやすい
これらのことから、瞑想カミ+水ウーラオスを軸にもう1か月戦うことにしました。
これらを使ううえでやや困るのが初手のディンルー、パオジアンでした。ディンルーはAに振った妖テラバ型が台頭してきたため、ウーラオスを安易に初手に置くのは怖いと感じました。また、パオジアンについてはウーラオスの弱点を突く草・電気・妖テラバを覚えている襷持ちが多いため初手ウーラオスが不利を取りやすくなります。以上の点からこの2体に強い枠を考えたところ、S8構築記事のなかで隠密マントミミッキュを見つけたため採用。最終的に鬼火+呪いを覚えさせることで初手のウーラオスに剣舞を詰まれても鬼火で対処できるようになりました。また起点作成+自主退場のシステムにより積みを展開しやすくなりました。
ミミッキュ+ハバタクカミ+ウーラオスを基本選出とすることにしました。
次に、ここまででモロバレルやドヒドイデなど毒タイプと、チョッキのヒスイヌメルゴンやヒードランが非常に重いと感じました。モロバレルやドヒドイデの対策としてサーフゴーを採用。鬼火ミミッキュと相性の良い、たべのこし持ちのHBわるだくみ型としました。チョッキ系統の対策にはテツノカイナを採用。初手に来ることの多い電磁波エアスラカイリューを冷凍パンチで咎められるのも決め手となりました。
最後に、この5体だとランドロス、ウーラオス、サンダー、ハッサムといった並びのサイクル構築がかなり重かったため、襷テツノツツミを採用して構築が完成しました。
単体解説
ウーラオス(れんげき)
GTS個体のためNNなし
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
持ち物:パンチグローブ
テラス:どく
実数値:189(108)-183(132+)-142(172)-74-87(52)-123(44)
技:すいりゅうれんだ / ドレインパンチ / アクアジェット / つるぎのまい
調整意図:
S…準速キノガッサ抜き
HB…A189パオジアンの弱点テラバ15/16耐え
HD…C176フリーズドライ15/16耐え
エース①。出した試合はほぼこのポケモンにテラスタルを切りました。相手のハバタクカミとの対面でテラスタルを切ってすいりゅう+アクアジェットで縛ることが非常に多かったです。
はじめ襷を試していましたが、選出したあとテラスタルが余ったり、襷が発動しなかったりしたのでパンチグローブに変えました。それほど間違ってなかったんじゃないかと思います。調整はS8の14位の方のものをそのまま用いました。
ハバタクカミ
NN由来:いたみわけとめいそうで疑似的にHBCDSカミが爆誕するところから、5か所に努力値を振り切れる夢のポケモンという意味を込めた
特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:ブーストエナジー
テラス:みず
実数値:131(4)-54-103(220)-180(196)-157(12)-181(76+)
技:ムーンフォース / シャドーボール / めいそう / いたみわけ
<調整意図>
HB…A200ガブリアスの地震確定耐え
無振りヘイラッシャのウェーブタックルを確定耐え
A204カイリューの鉢巻地震を15/16耐え
A211テツノカイナのワイルドボルトを確定耐え
HD…C187ハバタクカミのシャドボを確定耐え
C,S…残りの努力値でS>Cになるように振り分け
エース②。構築経緯に書いた通りカイリューサーフゴーを破壊できるポケモン。チョッキドラン・ヒスイヌメルゴンに対しても、カイリューが選出されていないことを確認できればテラスタルを切って瞑想ガン積み→いたみわけ→攻撃で倒せずとも赤ゲージくらいには持っていけます。
ブーストエナジーを持たせたハバタクカミの調整があまりわからなかったのですが、Cにある程度割きつつ、いたみわけをするのでBはめっちゃ固くしてHは低いほうがいい、といった自分の考えとS4のシグマさんの調整が合致していたのでそのまま用いました。
ミミッキュ
NN由来:ONEPIECEスリラーバーク編に登場するキャラ ゴーストだしかわいい点が共通してる
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
持ち物:おんみつマント
テラス:フェアリー
実数値:135(36)-156(252+)-111(84)-63-126(4)-133(132)
技:じゃれつく / かげうち / おにび / のろい
<調整意図>
HB…皮ダメ+A172パオジアンのつらら落とし確定耐え(意地だと7/16で耐え)
A…特化
S…準速カイリュー抜き
主に初手要員。初手のウーラオスに対し鬼火+呪いを入れて対処できる。隠密マントがあることでパオジアンのつらら、オオニューラのフェイタルクロー、その他有象無象の追加効果を拒否できます。技を外さなければ勝てますが、命中不安が2つあるのでここは割り切っていました。正直下ブレて負けた時も少なくなかったですが、外さなければ勝てるレベルのスペックはあると思うだけに「そういうポケモン」だと自分に言い聞かせました。
テラスタイプのフェアリーについては、たまに切って妖テラじゃれつくで確定数を減らすことができました。呪いを入れているので妖にすることにリスクが伴いますがそれほど気になりませんでした。
サーフゴー
NN由来:ONEPIECE空島編に登場するキャラ シャンドラの大戦士にあやかりたかった
特性:おうごんのからだ
性格:ずぶとい
持ち物:たべのこし
テラス:みず
実数値:193(244)-58-154(196+)-153-111-113(68)
技:ゴールドラッシュ / シャドーボール / わるだくみ / じこさいせい
<調整意図>
S…最速50属抜き
あまりHB特化
エース③。レギュDに入ってからずっと流行しているドヒドイデ絡みを倒す枠。ドヒドイデのアクアブレイク、カバルドンの地震などのわずかな削りによって裏のメガネ鉢巻ポケモンの圏内に入るといった現象を食べ残しで防ぐことができます。ミミッキュの起点作成とも相性がよく使いやすかったです。
ただこのポケモンについてだけはディンルーにじわれの試行回数を3回以上稼がれます。もし相手のディンルーがじわれを持っていて当てられても文句は言えないです。
テツノカイナ
NN由来:ONEPIECEワノクニ編に登場する相撲キャラ
特性:クオークチャージ
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:くさ
実数値:229-211(252+)-129(4)-63-120(252)-70
技:ドレインパンチ / ワイルドボルト / れいとうパンチ / ボルトチェンジ
<調整意図>
ADぶっぱ あまりB
かゆいところに手を届かせる便利枠。物理ポケモンながらHB特化ヘイラッシャにワイルドボルトで45~54%の削りを入れることができます。また、草テラスタル+れいとうパンチでキノガッサやモロバレルにもそれほど弱くなく立ち回れました。
ボルトチェンジについては主に相手のミミッキュに使いました。後攻で皮をはがしながらウーラオスやHBサーフゴーにつなぎ交代先にテラスタルを切ることで剣舞ミミッキュをいなしていました。
テツノツツミ
NN由来:ONEPIECE 百発百中のキャプテンウソップにあやかりドロポン全弾当ててもらいたかった
特性:クオークチャージ
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:131-90-135(4)-176(252)-80-206(252+)
技:ハイドロポンプ / フリーズドライ / クイックターン / アンコール
サイクル系統を咎めるポケモン。ランドロス絡みにはほぼ初手に絶対選出でした。ミミッキュと並べているので、相手目線からの見た目としてツツミがブーストエナジーの身代わり持ちに見えなくもないです。したがってツツミが先発で出てくることに意表を突かれたような選出をされることもあり、撃つべきときは初手からドロポンをぶっぱしてました。
このポケモンに関しても「当たれば強い、当たらなければ負け」というポケモンですが、当てる期待値の方に賭けました。
テラスタイプのゴーストはそれほど切りませんでした。もしかしたら火力補強のみずでもいいかもしれません。
アンコールをそれほど撃たなかったので、この枠をヘイラッシャのあくびをカットするエレキフィールドでもいいかもしれません。クイックターンは上から打ってカイナに逃げるときにそこそこ使いました。
選出
①基本選出
ウーラオスの方を先発に出して裏にミミッキュを置くこともありました。
②ランドロス絡み
ツツミ+カミ+@1
ツツミで荒らして裏のエースで詰める対面選出。
③ドヒドイデ系統
ミミッキュ+サーフゴー+ハバタクカミ
だいたいドヒドディンルーの裏がスイープ系カイリューの時が多い気がするのでこれでいいと思います。
④サイクル選出したい時
ツツミ+カイナ+@1
ボルチェンとクイックターンでくるくるできます。読み合いに自信のあるときにこの選出をしました。
重いポケモン・並び
・受けループ
呪いミミッキュから痛み分けを切っているのでかなりキツイです。
・襷イダイトウ
終盤に爆増しました。マジで無理です。
あとがき
今期に関しては、レギュDになってから明らかに零度パオが台頭していたので、まずそれを拒否することから構築を組み始めました。シーズン初期の方はそれで間違いはなかったように思いますが、終盤になるにつれて起こった環境の変化(特にイダイトウ)についていけなかったことは悔しいです。
今回はS6のR1850だったときとは違って、構築経緯を1から言語化して構築作りに取り組めたので、ある程度成長はしているのかなと思います。
ただやはり3桁を取れなかったことは悔しいです。また10月あたりに目指していきたいと思います。(9月はDLCをめいっぱい楽しむのでひかえめにやります)
もしTwitter経由ではない方法でこの記事にたどりついた方のために僕のTwitterを貼っておきます。なにか使い方に関する質問、ここは欠陥だろ~などのご意見があればぜひこちらへお願いします→@vi0ra_Pokemon
Special Thanks
・7月に構築相談の通話をしていただき、8月の最終日前日にもサブロムで当たって僅差で負けたものの応援してくれたアイジさん
・ツツミとカイナの色違い個体をくれたヌケ
・今期対戦してくださったすべての方々。たいありDMは来ませんでしたがFFの方とも10人くらい当たりました。非常に楽しかったです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!